Art works

(詳細画像は「Gallery」にてご覧ください。)

若木幻想

発表年/2024年
素 材/アルミニウム・1円アルミ貨
寸 法/220cm×220cm×220cm

現行貨幣の1円アルミ貨に描かれている木は、実在する木ではない想像上の木として通称「若木」と呼ばれ、戦後復興を志す日本の姿を象徴しているという。ただ、現代においても(東京・札幌)五輪や(大阪)万博の再誘致に象徴される高度経済成長期の焼き直し、過去の栄華を夢見るような時代遅れの幻想を、私たちは一体いつまで、否、立ち枯れるまで見続けるつもりなのだろうか。

シン・モニュメント

発表年/2023年
素 材/スタイロフォームに絆創膏
寸 法/80cm×80cm×240cm
(IAG AWARDS 2023  奨励賞)

東京オリンピック期間中、都内各所に設置された五輪のシンボルマークを象ったモニュメント。立体的な構造物であるにも関わらず、平面的解釈で制作された結果、表裏の整合性がない珍妙な代物に。 本来あるべき姿を正面から提示するのも美術家たる者の努め。 このイベントを本当の意味で象徴するような「シン・モニュメント」を提案する。 

1984+36

発表年/2019年
素 材/鉄に鍍金
寸 法/2.5cm×2.5cm×0.15cm
(第23回岡本太郎現代芸術賞  入選)

「2020年のオリンピックイヤーを迎えるにあたり、日本国(民)が一丸となり、全体的な気運を高めたい。」という、国の意向に寄り添うかのような記念貨幣の発行を想定しながら、本作品を制作。貨幣の意匠は、そういった状況を肯定的に反映させている体裁を成しているが、作品タイトルにも通ずる発行年の表記(一九八四+三十六年)が、この作品の行き着く先のを物語っている。

National ● Dice

発表年/2018年
素 材/サイコロ
寸 法/60cm×60cm×60cm
(MONSTER Exhibition 2018  最優秀賞)

本作は2005年から2009年にかけて発表した作品の新解釈による再制作である。当時のコンセプトは「個(人主義)を基調とする緩やかな集合体としての国家像」であったが、 今回は同じ素材を用いたり、一見同じようなビジュアル展開を見せながらも、「全体(主義)を強固に形成するための部品(パーツ)としての個人像」という前作の方向性とは真逆の意味合いを持たせた。 

WAR IS PEACE

発表年/2017年
素 材/色上質紙
寸 法/80cm×80cm×240cm
photo:柳場 大
(IAG AWARDS 2024  入選)


相手を攻撃する事で自身の安全(立場)を一方的に願うかのような 倒錯した今日の社会傾向を、千羽鶴のフォーマットに置き換えて表現した。タイトルは、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」で描かれている全体主義国家の掲げるスローガンから一部引用した。

National ● Dice

発表年/2011年
素 材/プラスチックにペンキ
寸 法/1.2cm×1.2cm×1.2cm
(Shoes box ヨッちゃんビエンナーレ2011  入選)

日本のサイコロは、一の目が赤くて大きいのが特徴的で、それ自体はとても魅力的で個性的。でも度が過ぎると本来の主旨から逸脱し、ただただ排他的・没個性的になってしまうので、一定の節度は保ちたいところ。

2011

発表年/2011年
素 材/クロックムーブメント(2011個)
寸 法/555cm×110cm×3cm
(New Creators Competition 2011  企画採用)

極めて簡潔に、大河的な歴史の流れを汲み取ろうとする本作品は、「LIFE TIMER」(2008年)のような私的時間軸の対極を意図して表現した。

時の間

発表年/2009年
素 材/時計・海上用輸送コンテナ
寸 法/1200cm×240cm×250cm
(神戸ビエンナーレ2009 アート・イン・コンテナ部門  入賞)

私達は日々、「秒」の積み重ねの中で生活している。本作は、あまりに当たり前過ぎて意識の奥底に置き忘れている、その感覚を呼び覚ます「時の再生」作品である。 

一輪塔

発表年/2009年
素 材/コンクリートパネル・クロスシート・レンガ・タイヤ
寸 法/45cm×65cm×240cm
(SICF10 入選)

「輪廻塔」という仏塔を現代的に再構成した作品。 本来「輪廻塔」は民衆の精神的な救済を補足するものだが、 この「一輪塔」は大衆の物質的な欲望を加速させるだけで、本当に「救いようのない」作品です。 

LIFE TIMER

発表年/2008年
素 材/時計・MDFボード
寸 法/53cm×53cm×275cm
(横浜アートコンペティション2014  審査委員賞)

時間の長さは、1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間と決まっているが、一生の長さは誰にもよくわからない。ならば「1分・1時間・1日までは正確に、その先の一生に関しては、動いて(生きて)いることがわかる程度の時計」、そんなモノ指しが、家に一つくらい掛かっていていいかも?

1336−41+9

発表年/2007年
素 材/コンクリート・ペンキ
寸 法/15cm×15cm×45cm(1304m)
(武甲山山頂  常設展示)

石灰岩(セメントの原料)を採掘することで標高の変わる山、武甲山(埼玉県)。その恩恵を受けつつも、このままでいいとも思えない。そんな重い想いで、モニュメント(供養塔)を山頂に置かせてもらいました。

ヤマ

発表年/2006年
素 材/木材チップ・腐葉土・土嚢袋・ゴミ袋
寸 法/350cm×350cm×250cm
(トロールの森2006@都立善福寺公園)

このヤマは「山」ではなく、武蔵野の「雑木林」を意味します。見た目は「ゴミのヤマ」かもしれないけど、 もしかしたら「宝のヤマ」かもしれない、ということです。

National ● Dice

発表年/2005年
素 材/サイコロ(60,000個)
寸 法/360cm×3240cm×1.2cm
(アーツ・チャレンジ2009  企画採用) 

サイコロ一つ一つが私達一人一人だとすると、本物の国旗のように、そんなに白赤(白黒?)ハッキリつけずに、何となく曖昧でボンヤリとした国家像、というのもアリではないかと思う今日この頃。

犬小屋の住人

発表年/2004年
素 材/コンクリートパネル・ペンキ
寸 法/220cm×120cm×120cm× 6棟
(TOKAS-Emerging2004  企画採用)

今時の建売住宅は「兎小屋」というより「犬小屋」に近い。

散歩の速度

発表年/2003年
素 材/コンクリート・ペンキ
寸 法/50cm×500cm×5cm
(トロールの森2003@都立善福寺公園)

路面の制限速度標識のイメージを、そのまま公園内の持ち込んだ作品。 ただし「制限速度2km以内」と、かなりスロースペース。でも散策の時くらいは、これくらいノンビリいきたいもんです。

ユニクローム

発表年/2001年
素 材/ビン・アクリル絵具
寸 法/10cm×10cm×15cm×16個
(群馬青年ビエンナーレ2001  優秀賞)

言わずもがな「ユニクロ」をモチーフにした作品。カラーバリエーションの豊富さ故に「モノクローム」ではなく「ユニクローム」。でも混色してしまえば、どちらも大差はない。

Profile

高島亮三(たかしま りょうぞう)

1972年  東京都保谷市(現・西東京市)生まれ (現在 東京都西東京市 在住)
1996年  多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻 卒業


趣味/路傍の石ころ採集、コケ鑑賞
特技/四つ葉のクローバー探し
好きな言葉/個人主義は他人主義に通ず
好きな食べ物/みかん、とんかつ
好きな美術家/ベン・シャーン
好きな有名人/岡村孝子
ライフワーク/0円均一(https://zeroyen-kinitsu.jimdosite.com/
                60歳までに東京都県境一周(現在進行中)